ライトニングさん「いい天気だな~よーし今日はちょっとオシャレして街に行ってみよう」
ライトニングさん「えーっと地下鉄の切符は270円か・・あっしまった!
回数券の残高まだ残ってたんだ・・」
ライトニングさん「帰りに使おう・・」
車掌「次は~都会~都会~ダァー左側にカワリシャス」
ライトニングさん「ついた~どこいこっかな」
ババア「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
ライトニンさん「えっ?」
ババア「お姉ちゃん、100円貸してや」
ライトニングさん「えっいやそれは・・」
ババア「財布落としてもてな、家帰られへんねん」
ライトニングさん「それなら警察に・・」
ババア「家でジイさんが待ってるねん、はよ帰らなジイさん死んでまうねん」
ライトニングさん「それなら・・ゴソゴソ・・はい、どう」
ババア「ありがとう!ほなな!」
ライトニングさん「いっちゃった・・」
ほう
かわいい
ライトニングさん「大変だなぁ・・」
ライトニングさん「よーし、とりあえず地下のお店見てみよっと」
ライトニングさん「ウロウロ」
女店員「ハンドエステ~ハンドエステいかがでしょうか~」
ライトニングさん「(エステってきっと高いんだろうなぁ・・ってあれ?)」
ライトニングさん「(ハンドエステ100円・・?)」
女店員「お客様、ハンドエステ今なら100円で体験していただけますよ~」
ライトニングさん「100円ですか・・」
女店員「お客様、ハンドエステはされたことあります??」
ライトニングさん「いえ・・」
女店員「一度体験してみてください!どうぞこちらへ!」
ライトニングさん「えっはい・・」
女店員「あら~すっごくお綺麗なお手なのに少しお肌が荒れてしまってますね~」
ライトニングさん「はぁ・・」
女店員「片手だけでもやってみます~?」
ライトニングさん「(100円だしいっか)はい」
女店員「では失礼しますね~」
ライトニングさん「(うぅこそばい・・)」
女店員「こうやってうんたら~かんたら~」
ライトニングさん「はぁ・・(よくわかんないな・・)」
女店員「うんたら~かんたら~なんたら~はい!おしまいです~
一度ご自分で触ってみてください~」
ライトニングさん「わっすっごいすべすべ!」
女店員「そうなんですよ~たった10分でこんなにすべすべになるんですよ~」
ライトニングさん「すごいですね・・エステとかいったことなくて、ビックリしました」
女店員「お客様、お手だけじゃなくて、お顔とか、お背中とか、
お足とかのエステにもご興味ありませんか~?」
ライトニングさん「えーっと100円玉あったかな・・えっ?
・・でも体はもっと料金がかかるんですよね・・」
女店員「実はですね~今当店のハンドエステ体験されたお客様限定で、
全身エステの半額クーポンお渡ししてるんですよ~」
ライトニングさん「半額?」
女店員「ただし本日ご予約していただくことが条件でして~
こちらのほうにご記入していただくだけですぐにご予約取れますので~」
ライトニングさん「あのその前に、料金はいくらほどで・・」
女店員「料金は30000円コースからございますよ~」
ライトニングさん「そこから半額ですか・・?」
女店員「半額クーポンご利用いただく場合は年間コースになります~」
ライトニングさん「えっと・・結局おいくらに・・」
女店員「実は今ですね~全身エステ初回キャンペーン中でして~
初回のみ10000円でお試しいただけます~」
ライトニングさん「つまり10000円の半額で・・」
女店員「二回目からはコースを選択していただきまして~
そこで年間コースをお選び頂いて半額クーポンをご利用いただます~」
ライトニングさん「ごっごめんなさい!ちょっとよくわからないので・・」
女店員「では一度ご予約いただいて、
次回お試し全身エステの際に詳しいお話をしていただくということで~」
ライトニングさん「ごめんなさい!ちょっと今日は帰ります!!」
女店員「・・ハンドエステ片手で100円になります」
ライトニングさん「はっはい・・」
女店員「・・・」
ライトニングさん「ありがとうございました・・」
女店員「・・・ハンドエステ~いかがでしょうか~」
ライトニングさん「結局1時間も話聞いちゃった・・」
ライトニングさん「地下はもういいや!地上に出よう!」
ライトニングさん「少し雲が出てきたなぁ・・あっティッシュ配ってる、もらいにいこう」
ライトニングさん「スゥー・・」
ギャル男「どうぞー!」
ライトニングさん「あっどうも・・ってあれこれティッシュじゃない・・」
ギャル男「どーも!只今スクラッチキャンペーン中でーす!」
ライトニングさん「スクラッチですか・・?」
ギャル男「さぁ早速爪で削ってみてください!」
ライトニングさん「ガリガリ・・」
ギャル男「おめでとうございまーす!2等ですよー!」
ライトニングさん「えっすごい」
ギャル男「2等はなんとブランドモノの時計が50%引きで購入できるクーポン券でーす!」
ライトニングさん「(またクーポン券・・)」
ギャル男「ではこちらの電話で、「2等が当たりました」と言ってもらっていいですかー?」
ライトニングさん「えっ?」
ギャル男「はいどうぞ!」
ライトニングさん「2等が当たりました・・」
電話の男「おめでとうございます!
では、今からお客様の権利についてご説明しますので・・」
ライトニングさん「ごっごめんなさい!ちょっと今時間がなくて・・」
ギャル男「は・・?」
ライトニングさん「ごめんなさい!」
ギャル男「チッ・・」
ライトニングさん「どんどん曇ってきたな・・」
叩き売り「大変長い間お世話になしましたが、いよいよ今月で当店閉店いたします!」
叩き売り「というわけで今からこちらのショーケースの中にある時計!
今から10分間だけ全部1000円!」
ライトニングさん「1000円・・?」
叩き売り「ブランドモノ、定価関係無しに全部1000円!」
ライトニングさん「すごい・・全部1000円・・?」
叩き売り「お姉さん!彼氏に買ってあげて!ブランドモノでも全部1000円!」
ライトニングさん「ほんとにホンモノなんですか・・?」
叩き売り「ホンモノホンモノ!全部1000円!
今から10分間だけ全部1000円!」
ライトニングさん「(安いけど・・お腹減ったから先にご飯食べよう)」
ライトニングさん「とんかつ定食にしよっと」
ライトニングさん「あれっ?」
ババア「ムシャムシャ」
ライトニングさん「あの・・さっきの・・」
ババア「ごちそうさ~ん!」
ライトニングさん「財布見つかったのかな・・?」
ライトニングさん「モグモグとんかつは美味しいなぁモグモグ」
ライトニングさん「ごちそうさまでした~・・」
ライトニングさん「あれ?雨降ってる・・傘持ってきてないし、帰ろうかな・・」
女「どうぞ~」
ライトニングさん「あっどうも」
ライトニングさん「なんだこれ・・綺麗なイルカのポストカード」
女「どうぞ雨降ってますしこちらへ!」
ライトニングさん「あっすいません」
女「今こちらで展示会してるんですよ!雨宿りにどうですか!?」
ライトニングさん「はぁ・・」
女「ではちょっとこちらに色々と書いて欲しいのですが・・」
ライトニングさん「あの・・入場料は・・?」
女「勿論無料ですよ!」
ライトニングさん「(ならちょっと時間潰しに見てみよっかな)」
ライトニングさん「(職業に、年収も書くのか・・恥ずかしいな・・)」
ライトニングさん「書けました」
女「はーい!では、ご案内しまーす!」
ライトニングさん「(絵画展を見るなんて初めてだなぁ)」
女「では、順番にご覧になって下さい」
ライトニングさん「ふぅ~・・(よくわかんないけど、綺麗な絵だなぁ・・)」
ライトニングさん「へぇ~・・」
ライトニングさん「ほぉ~・・」
ライトニングさん「(これで、終わりか・・)」
ライトニングさん「(けど、いい時間潰しにはなったなぁ)」
女「では、こちらのテーブルへどうぞ!」
ライトニングさん「えっ?はい・・」
女「あの、今日見た絵の中で「これだ!」って思ったのってあります?」
ライトニングさん「え?えーっと・・そうですね・・あのー・・」
女「今頭に浮かんでるのってどの絵ですか?」
ライトニングさん「あの・・最初の方のあのイルカの親子の・・」
女「で す よ ね !?」
ライトニングさん「えっ!?」
女「あの絵、すっごくいい絵なんですけど、中々あれを選ぶ人いないんですよ!!」
ライトニングさん「はぁ・・」
女「すごいですね!!え?もしかして、美大に通ってたり・・?」
ライトニングさん「いえいえ!そんな・・絵なんてめちゃくちゃ下手くそです!」
女「へぇ~・・ならなおさらすごいなぁ・・」
ライトニングさん「ありがとうございます・・」
女「あの、もしも、あの絵が、あなたの部屋に飾ってあると思うとワクワクしませんか?」
ライトニングさん「え?」
女「いっぺん想像してみて下さい!」
ライトニングさん「はい・・」
女「何か、こう、変わってきません?」
ライトニングさん「え、・・はい」
女「ですよね~だってすごくパワーのある絵ですもんね・・」
ライトニングさん「そうですね・・(どんな絵だったっけ・・)」
女「あの絵があるだけで、頑張ろう!って気持ちになってきますよね」
ライトニングさん「そう・・ですね・・」
女「すごいですね、やっぱりわかる人にはわかるんですね・・うぅ・・」
ライトニングさん「大丈夫ですか!?」
女「ごめんなさい・・あの絵の良さがわかる人に会えて嬉しくって・・」
ライトニングさん「それはよかったです・・」
女「あの絵、飾っちゃいます?」
ライトニングさん「はぁ・・」
女「ほんとに飾っちゃいます!?」
ライトニングさん「それはあの・・買い取りということですか・・?」
女「買い取りというより、元々あなたに飾られる運命だったんですよ!!あの絵は!!」
ライトニングさん「は・・はぁ・・それで・・お値段は」
女「120万円です!」
ライトニングさん「」
この系統まだいるよな。日本橋の奴ら駆逐されたと思ってたんだけどな。
女「よかった・・ほんとによかった・・ちゃんと見る目のある人に選ばれて・・」
ライトニングさん「あのっ!」
女「はい?」
ライトニングさん「ごめんなさい!そんなお金ありません!帰ります!」
女「・・・」
女「少しだけ待って頂いてよろしいですか?」
ライトニングさん「・・・はい・・」
ライトニングさん「120万って・・ティッシュ何箱分なんだろう・・」
女「お待たせしました」
ライトニングさん「とにかく120万円なんてありませんので・・」
女「・・・やりましたよ!!!」
ライトニングさん「え?」
女「やりました!!実はですね!今社長にお願いしにいってきたんです!」
女「どうしてもあの絵を選んで欲しい人がいるんですって!!そしたらですよ!?」
女「社長が、60万円にまけてくれたんですよ!!」
ライトニングさん「60万円!?」
女「すごいですよ!!120万が60万ですよ!!」
女「どうします?どの部屋に飾ります?」
ライトニングさん「・・・えっと・・ちょっと待ってください!!」
女「え?」
ライトニングさん「あの・・60万円も払えないです・・」
女「え?」
ライトニングさん「ごめんなさい・・帰ります・・」
女「ちょっと待って下さい!あの絵、飾るんじゃないんですか?」
ライトニングさん「いえでもお金はどうしようもないので・・」
女「今お仕事されてますよね?」
ライトニングさん「はぁ・・」
女「月々のローンでも、ボーナスも勿論対応していますよ」
ライトニングさん「そういわれても・・」
女「わかりますよ!安い買い物じゃないことはわかります!でもですね!」
女「これだけ値打ちのあるモノの為に頑張ろう!!
っていう風には考えられませんか!?」
まぁ考えられないよな
断れない人とかは買っちゃうんだろうか
女「そういうモノが家にあることで、
これからの生活がもっともっと輝いていくんですよ!!」
ライトニングさん「(帰りたい・・)」
数時間前に遡る
ホープ「今日はいい天気だから、街にいってみよう!」
ホープ「地下鉄は230円か~」
ホープ「着いた!どこいこっかな」
ババア「お兄ちゃんお兄ちゃん」
ホープ「どうしたんですか?」
ババア「このな、テレフォンカードな、まだ使えるんやけどな、お兄ちゃんかわへんか?」
ホープ「え・・ごめんなさい・・」
ババア「ほなな、100円貸してくれへんか?」
ホープ「100円ですか・・?」
ババア「財布誰かにスられてもうてな、家帰られへんねん」
ホープ「なら警察に・・」
ババア「うちで猫が待ってるねん、はよ帰らな猫死んでまうねん」
ホープ「なら・・100円・・どう」
ババア「ありがとう!ほなな!」
ホープ「いっちゃった・・」
ホープ「大変だなぁ・・」
ホープ「まぁいっか!せっかく街に来たんだし、色々まわろっと」
男「おにーさんっ」
ホープ「はい?」
男「これからどこいくんすか?」
ホープ「えっと・・適当に・・」
男「ならならならなら!ちょっとオシャレな服とか興味ないすか?」
ホープ「いや~・・」
男「おにいさんオシャレさんスもんね~」
ホープ「そっそうですか?」
男「マジでマジで!このアウターどこで買ったんスか?」
ホープ「えっとこれは・・」
ホープ「ナンチャラショップ・・かな・・?」
男「あー流石スね!けどね!
ナンチャラショップよりもっとハイブランドが揃ってる店がすぐ近くにあるんスよ!」
ホープ「はぁ・・」
男「とりあえず歩きません?」
ホープ「はい・・」
男「いや~おにいさんオシャレスわ~」
ホープ「ありがとうございます」
男「つきました!・・コクッ」
ショップ店員「コクッ」
男「ではおにいさんゆっくり見てってくださいスね~」
ホープ「(なんかギラギラした服ばっかりだな・・)」
ショップ店員「しゃせ~今日どんな感じのお探しですか?」
ホープ「えーっと・・秋モノ?みたいな感じの・・」
ショップ店員「さすが!じゃあこれとかどうですか?」
ホープ「これは・・(派手すぎる・・)」
ショップ店員「これに合わすならこれとこれとこれとこれと・・」
ホープ「(なんか一杯でてきた・・)」
ショップ店員「とりあえず試着してみましょっか?」
ホープ「あっはい・・」
ホープ「うわぁ・・なんだこれ・・全然似合って無いぞ・・」
ショップ店員「どうですか~?」
ホープ「あっ似合ってないんで脱ぎます・・」
ショップ店員「ちょっとまってそのままそのまま!開けますよ?」
ホープ「はい・・」
ショップ店員「うぉっ!めちゃめちゃ似合ってるじゃないですか!!」
ホープ「え?」
ショップ店員「めっちゃいい感じですって!!」
ホープ「そうですか・・?(そうなのかな・・?)」
ショップ店員「今日そのまま帰ってもバッチリですよ!」
ホープ「(そう言われると結構いい感じかも・・?)」
ショップ店員「どうします?変にバラすよりも一式いっちゃいます?」
ホープ「そっちのほうが・・いいですよね?」
ショップ店員「そりゃ今の状態で完成してますからね~!」
ホープ「じゃあ・・一旦着替えます」
ショップ店員「あざーっす!!」
ホープ「(ふふ・・イメチェンしたらライトさんどんな顔するだろ・・)」
ホープ「よいしょっと・・ん?値札だ」
ホープ「!?このドクロのシャツ8000円!?
ホープ「!!??このゴワゴワのジャケット「18000円!?」
ホープ!!??このボロボロの細いジーンズ34000円!?」
ホープ「・・・・・」
ショップ店員「おつかれさんでーっす!レジこちらになりまーす」
ホープ「あの・・」
ショップ店員「はい?」
ホープ「あの・・ちょっとお金が・・足りません・・」
ショップ店員「・・今いくらもってんすか?」
ホープ「6700円です・・」
ショップ店員「・・カードは?クレカ」
ホープ「持ってません・・」
ショップ店員「チッ・・」
ショップ店員「あざーっす」
ホープ「あの、この服」
ショップ店員「あざーっす」
ホープ「・・・」
ホープ「あ・・雨降ってる」
ホープ「傘無いし帰ろっかな・・」
ホープ「テクテク」
メイド「メイドカフェでーす」
JK?「リフレどうですか~」
ビラ配り「アイシティでーす」
ホープ「・・・」
ホープ「もう帰ろう」
ホープ「あれ?あのピンクの髪の人・・」
ホープ「ライトさんだ!」
ホープ「あっライトさんなんか小さな博物館みたいなとこに入っちゃった・・」
ホープ「出てくるまで待ってよう」
ホープ「ライトさんいつまでたっても出てこないな・・」
ホープ「ちょっとメールしてみよう」
ホープ「ポチポチ」
ホープ「あっそうだライトさんも傘持ってなかったし、
近くにドラッグストアに行ってみよう!」
女「いいですか!?これ、世界に一つだけの特殊な技術で作られてるんですよ!!」
女「あなただけのシリアルナンバーもついてます!」
女「価値だけでいえば計り知れませんよ!
それに、あなたの努力次第でいくらでも価値は上がるんです!!」
ライトニングさん「(か・・帰りたい・・)」
女「聞いてますか!?」
ライトニングさん「すいません・・あの・・」
女「ようやく飾る気になったんですね!?」
ライトニングさん「いえ、ちょっとお手洗いに・・」
女「・・そのドアを出て左です」
ライトニングさん「はい・・」
ライトニングさん「どうしよう・・あの人買うまで絶対に帰さない気だ・・」
ライトニングさん「あっホープからメールきてる」
ライトニングさん「ライトさん、傘持ってますか?」
ライトニングさん「ホープ、もしかして街に来てるのかな?」
ライトニングさん「よし、帰ろう」
ライトニングさん「ソロリ・・ソロリ・・」
ライトニングさん「今だ!」
ライトニングさん「後ろを振り向かずにダッシュ!」
ライトニングさん「はぁ・・はぁ・・」
ライトニングさん「土砂降りだ・・」
ライトニングさん「ホープ、いないな・・」
ライトニングさん「帰ろう」
男の声「あのーすいません」
ライトニングさん「はい?」
野菜売り「都会の野菜屋なんですけど、少しお時間いいですか?」
ライトニングさん「都会の野菜屋さん・・?」
野菜売り「よかったら見て見てください、すごく甘くて美味しいスイカありますよ」
ライトニングさん「(見てって言っても暗くてよく見えないけど・・)」
野菜売り「どうですか?今なら一玉1980円ですけどすごくお買い得ですよ」
ホープ「それって産地表示ありますか?」
野菜売り「え?」
ホープ「産地表示ありますか?あと、仕入れはどこからですか?」
野菜売り「えっと・・都会の野菜売りです・・」
ホープ「このみかん、白カビ出てますけど」
野菜売り「すいません・・あっこの桃も美味しいですよ」
ホープ「領収書きれますか?それと、桃の糖度はいくらのブランドですか?」
野菜売り「・・えーっと・・ちょっと聞いてきまーっすスタコラサッサ」
ライトニングさん「ホープ!」
ホープ「ライトさん!濡れちゃいますよ!」
ライトニングさん「それよりホープ、野菜詳しいの?」
ホープ「はい、ちょっと青果で働いてたことあるんです」
ホープ「そこで聞いたことあるんですよ、何か夜になると現れる若者の野菜売りの話」
ライトニングさん「そうなんだ・・」
ホープ「ライトさん、傘どうぞ」
ライトニングさん「ありがとう」
ホープ「ライトさんもう帰りますか?」
ライトニングさん「うん、一緒に帰ろっか」
ホープ「はいっ」
ライトニングさん「さっきのホープ、ちょっとカッコよかったよ」
ホープ「へへっ」
ライトニングさん「それに比べてわたしは・・ほんとにダメだ・・」
ホープ「そんなことないですよ!ライトさんは、すごく・・」
ライトニングさん「すごく・・?」
ホープ「すごく綺麗な月ですね・・」
ライトニングさん「月?全然見えないけど・・」
ホープ「いきましょう!」
数週間後
ライトニングさん「今日はいい天気だなぁ」
ライトニングさん「あっそろそろ出かけなくちゃ」
ライトニングさん「えーっと都会までは・・あっそうだ回数券まだ残高あったんだ」
車掌「次は~都会~都会~」
ライトニングさん「ふぅ~着いた着いた」
ライトニングさん「えーっと・・着いたよっとポチポチ」
ホープ「わっ!」
ライトニングさん「わっ!」
ライトニングさん「もうホープ!ビックリした・・」
ホープ「へへっ」
ライトニングさん「全く・・」
ホープ「とりあえず・・ちょっと歩きませんか?」
ライトニングさん「うん」
ライトニングさん「あっこっちは・・」
ホープ「え?」
ライトニングさん「あ・・あのハンドエステのお店無くなってる・・」
ホープ「どうかしましたか?」
ライトニングさん「ううん、地上に出よっか」
ティッシュ配り「どうぞ~」
ライトニングさん「ペコッ」
ホープ「どうもっ」
ライトニングさん「どうする?どこかでお昼にする?」
ホープ「えーっと・・どうしよっかな・・」
ホープ「あっなんか売ってる」
叩き売り「えー長らくお世話になりました!今月でいよいよ閉店します!」
叩き売り「そして閉店セールということで、
今から10分間!こちらのショーケースの中全て1000円!」
ホープ「へぇ~」
ライトニングさん「ホープに何か買っててあげよっか?」
ホープ「いいです!いきましょう!」
叩き売り「1000円!ぜーんぶ1000円!」
ライトニングさんかわええ
ホープ「ライトさんこのお店、新しくオープンしたみたいですよ!」
ライトニングさん「あれ?ここって確か前は・・」
ホープ「入りましょう!」
ライトニングさん「・・うん!」
ライトニングさん「そういえば、ホープ今日はすごくオシャレだね」
ホープ「そっそんなことないですよ!普通ですよ!」
ライトニングさん「ふふっ」
ホープ「何食べましょうか!」
デートかよ
このライトニングさんはリア充
ライトニングさん「お腹減ったなぁ・・」
ホープ「今日は僕の奢りです!なんでも食べてください!」
ライトニングさん「じゃあ・・これとこれとこれとこれとこれと・・」
ホープ「・・・あわわわわわちょっとコンビニ行ってきます・・」
ライトニングさん「うそうそごめん!この今日のランチにするね」
ホープ「ふぅ・・じゃあ僕も同じので!あっおおも・・ダブルサイズで!」
こういうのもよきかな
ライトニングさん「モグモグ」
ホープ「モグモグ」
ライトニングさん「モグモグ」
ホープ「モグモグ」
ライトニングさん「美味しいなぁ」
ホープ「美味しいですね」
ライトニングさん「・・・それでホープ、
話って・・?」
ホープ「えーっと・・・その・・・」
ライトニングさん「?」
ホープ「あのー・・その・・」
ホープ「ライトさん・・」
ライトニングさん「?」
ホープ「アムウェイって知ってます?」
信頼してた人間にこれやられるときついわ
ライトニングさん「ううん、知らない」
ホープ「実はかくかくしかじかで・・」
ライトニングさん「ふむふむ・・」
ホープ「という詐欺というかマルチ紛いな商法があるんですよ」
ライトニングさん「こわい・・」
ホープ「実は僕の行ってたカレッジの友達が何人も引っかかっちゃって、
だからライトさんも気をつけてくださいね!」
ライトニングさん「うん、ありがとう」
よかったホープきゅんかアムウェイ進める展開かと
ホープ「けどライトさんは大丈夫かな・・」
ライトニングさん「そうかな?私はすぐに騙されちゃいそうだけど・・」
ホープ「だってこれからは僕がそばにいるから~なんて・・」
ライトニングさん「え?」
ホープ「えーっと・・その・・これからは・・
ライトさんを守れるような強くて賢い男になるから・・」
ライトニングさん「・・・」
ホープ「僕と・・ずっと一緒にいてくれませんか?」
ライトニングさん「うん・・いいよ」
ホープ「・・・ほんとですか!?」
ライトニングさん「うんっ」
ホープ「やった!!やった!!」
これだけ書ける>>1の人生経験が恐ろしいわ
ライトニングさんがごく普通にありふれた幸せを享受できるならそれでいいよ
ライトニングさん「ホープ跳ねすぎ・・」
ホープ「やった!やった!」
ライトニングさん「じゃあ・・まだ先のことかもしれないけど、
二人で住む部屋でも・・探しにいく?」
ホープ「あわわわわわ・・」
ライトニングさん「ごめんごめん!冗談だよ!」
ホープ「・・そんなことないです!探しにいきましょう!」
ライトニングさん「ふふっ」
ホープ「ライトさん、その・・愛して・・ます・・」
ライトニングさん「ホープ」
ホープ「はい・・?」
ライトニングさん「チュッ」
ホープ「どひゃ~」
ライトニングさん「ホープ!すいません!お水下さい!」
ライトニングさん「ごめんねホープ・・」
ホープ「いえもう大丈夫です!では、いきましょう!」
ライトニングさん「ところでその・・ホープ・・」
ホープ「僕は明日からでも一緒に住むつもりです!だから今日中に見つけましょう!」
ライトニングさん「うん・・それは勿論なんだけど・・その・・」
ホープ「はい・・」
ライトニングさん「あのさ、ホープは、御守り御本尊って知ってる?」
ホープ「」
ホープ「あのライトさん・・その・・まさか・・」
ライトニングさん「・・・」
ホープ「いえ・・ですが・・僕の・・気持ちは・・変わりません!!」
ライトニングさん「・・なーんてね!」
ホープ「へ?」
ライトニングさん「私は無信仰だから安心して!以前の職場の先輩に教えてもらったの、
結婚考えてるならこれを言って相手の反応を見てみろって」
ホープ「よかった・・本音を言うと・・本当によかったです・・」
ライトニングさん「ごめんね、ホープのこと試しちゃった」
おお、ビビったビビった
疑惑っていうのはいつまでも付いて回るんですよライトニングさん
ホープ「・・・っていうか、結婚を考えてくれてる・・ってことですか?」
ライトニングさん「そ・・そろそろでよっか!」
ホープ「ライトさん!」
ライトニングさん「あっ二人一緒でお願いします」
ホープ「ライトさん!僕が払いますって!それよりも・・」
ライトニングさん「それにしても今日はいい天気だなぁ~」
ホープ「ライトさーん!」
ババア「都会ってとこは、色んな人の欲望が行き交う歪んだ場所、
自分以外はみんな敵や」
ババア「せやけど、人は一人では決して生きていけん。
上辺だけでもええから誰かと付き合い利用し合うんんや。
金が全てやないが、金は全ての目安や」
ババア「そんな中で、やがて命終わるまで寄り添える何かがあるとええなぁ
(日替わりランチを食べながら)」
皆さんも都会にいく際はお気をつけて
ババアワロタ
ニヤニヤしながら見てたぜ
乙
この話はフィクションなので、実際の店舗とは一切関係ありません
最後まで見てくれてほんとにありがとう
ではお休み
乙
ライトニングさんかわいい
http://i.imgur.com/lxahUjZ.jpg
乙
世にも奇妙か
>>1乙
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