スライムA「我らが魔王様が復活して、早半年・・・」
スライムA「魔王軍参謀様の読み通りならば、そろそろ勇者が行動を始める頃だ」
スライムA「勇者・・・魔王様の復活のたびに人間どもの中から現れ、悪魔のような力を持って
魔王軍の上官どの方を殺戮し、魔王様を幾度となく封印してきた、いまわしき人間・・・」
スライムA「前回の勇者にいいように弄ばれ、やくそうを奪われ、経験値を稼がれた屈辱の記憶」
スライムA「その雪辱を晴らすため、50年に渡って我らがスライム族は対勇者攻略戦の準備を整えてきた」
スライムA「今こそ、我が一族の悲願を果たし、魔王様への忠誠の証を立てる時!」
スライム群衆「「・・・ ・・・ ・・・」
スライムA「立ち上がれ、同胞よ!最弱と呼ばれた過去の汚名を、輝かしき勝利で打ち払うのだ!」
スライムA「えいえい、おー!!」
スライム群衆「「えいえい、ぉおおおおおお!!!」
—始まりの草原
勇者「さて・・・無事王様に軍資金も貰えたし、いよいよ壮大な冒険の始まりだな」
勇者「仲間は旅の途中でおいおい集めるとして・・・」
勇者「まずは、戦いの経験を積んでレベル上げだ!」
勇者「そうと決まれば、歴代の勇者にならって雑魚のスライムを狩りに行くか」
ザッザッ
スライム「」プルプル
勇者「・・・うん?」
勇者(あれは・・・スライム?)
勇者(周りに仲間もいないし、襲いかかってくる様子もない・・・)
勇者(ケガでもしてるのか?)
スライム「」プルプル
勇者(うーん・・・)
勇者(いや、どんな状態でも魔物は魔物、情けは禁物だ)
勇者(悪いけど、俺のレベルの肥やしになってもらうぞ!)ダッ
スライム「」プルプル
スライム「」・・・ニヤリ
勇者「はぁぁっ!」バッ
囮スライム「掛かったなッッッ!アホがッ!!」クイッ
ガバッ
勇者「な、何っ!?」
勇者「うわぁあああああっ!?」ヒュゥゥゥゥ…
囮スライム「・・・」
囮スライム「・・・クックック」
囮スライム「第一段階は成功・・・勇者よ、これからが本当の地獄だ」
囮スライム「貴様のためだけに考え抜かれた我が一族の計略!とくと味わうが良い!」
・ ・ ・
勇者「ぐあっ!」ドサッ
勇者「いてて・・・くそ、囮に、落とし穴?」
勇者「スライムがそんな高度な罠を仕掛けるなんて、聞いたことないぞ・・・」
勇者「ずいぶん深くまで落ちたけど、上まであがれるかどうか・・・」
勇者「ん?」
勇者「横穴が・・・先が見えないくらい奥まで続いてるな」
勇者「おびき寄せられてるって訳か・・・でも、どうせこのままじゃ生き埋めだ」
勇者「いいぞ、乗ってやる!スライムなんかの策略に、負けてたまるか!」
ザッザッザッ
ザッザッ
勇者「・・・それにしても暗いな」
勇者「なぜか所々灯かりはついてるけど、足元を見るので精一杯だ」
勇者「これじゃあ暗がりから襲われたら一溜りもないぞ・・・」ゴクリ
勇者「いや、来るとわかっていれば、スライムぐらいどうって事はない!」ギュッ
勇者「王様から託されたこの勇者の剣で、何匹出てきても一刀両断だ!」ビュンッ
ザッザッ
???「・・・シクシク・・・」
勇者「・・・なんだ?泣き声?」
???「シクシク・・・あぁ、誰か助けて・・・暗いわ、怖いわ・・・」
勇者「だ、誰かいるのか?」
???「そ、そこにいるのは誰?私を助けに来てくれたの?」
勇者(うっすらとシルエットが・・・女の人?)
勇者「俺は勇者です!あなたは、どうしてこんな所にいるのですか?」
女?「私、町からやくそうを摘みに来ていたら、スライムに襲われて・・・」
女?「こんな暗い所に運ばれて、どうしていいのかわからなかったんです・・・」
女?「お願いです、勇者様!私をここから助けてください!」
勇者「なんてこった・・・わかりました!俺が必ずあなたを無事に町まで送り届けます!」
女?「ああ、ありがとうございます!もう、生きて家族には会えないものかと・・・」
女?「このお礼は、帰ったら絶対にさせていただきますわ、勇者様・・・」ニヤリ
勇者「いえいえそんな、お礼なんて・・・さぁ、手を取って」
女?「えぇ、感謝いたします・・・お前の間抜けさ加減になァッッッ!!」ガバッ
勇者「うわぁっ!?」チクッ
女型スライム「ハッハッハ!今お前に刺したのは麻痺針!5分もすれば体の自由は効かなくなるぞ!」
勇者「く、くそっ・・・まさか、スライムが人間のふりをするなんて・・・」
女型スライム「馬鹿なヤツめ、おかしいとは思わなかったのか?」
女型スライム「スライムの巣に人間なんぞが入れば、すぐに食われて骨まで溶かし尽くされるわッ!」
女型スライム「我々スライムは不定形の魔物!その気になれば暗がりでごまかせる程度には
人間に化けられるのだ!!!」
女型スライム「この洞窟にはキサマを倒すため、幾重にも罠が仕掛けられている・・・」
女型スライム「キサマは魔王様どころか次の町へ進むことも無く、ここで旅を終えるのだ!」
女型スライム「ハッハッハッハッハ!」ズーリズーリ
勇者「くっ・・・体が、痺れて・・・」ビリビリ
勇者「でも、全く動けないってわけじゃない、スライムぐらい、この体でも問題ないさ!」
勇者「見てろよスライムめ、どんな罠があろうと、一匹残らず切り刻んでやる!」
勇者「ぐうっ・・・とはいえ、麻痺状態のまま進むのはさすがにつらい・・・」ビリビリ
勇者「どこかで回復したいところだけど・・・」
勇者「麻痺の治療薬は、次の町まで行かないと無いんだよな・・・」
勇者「ん?」
勇者「あそこにいるのは・・・」
スライム「よぉ、来たな」
スライム「お前が勇者か・・・なんだよ、早くも満身創痍じゃねぇか」
勇者「っ、またスライムか!」チャキ
勇者「ぐぅっ」ビリビリ
スライム「おいおい、無理すんなよ」
スライム「そんな体じゃ、俺一匹にもやられちまいかねねぇぞ?」
勇者「なんだ、お前・・・お前は襲ってこないのか?」
スライム「ああ、俺はあいつらとは違う・・・」
スライム「お前を倒そうなんて気も、お前と戦う気もねぇよ」
勇者「・・・そんなの、信じられるわけ・・・」
スライム「この傷を見てもか?」スッ
勇者「!」
スライム「これは、あいつら・・・仲間だったスライムにやられた傷だ」
スライム「勇者をスライムが倒すなんて無茶だ———俺は、あいつらにそう言った」
スライム「いつだってやられ役、雑魚中のザコ、戦う時にはいつも負け戦」
スライム「そんな俺達が、勇者なんかに敵うわけがない・・・俺は、そう言った」
勇者「・・・」
スライム「そんな俺を、あいつらは『裏切り者』だと言って、制裁を加え・・・」
スライム「勇者が通るはずのこの道に、俺を置き去りにした」
スライム「頼む、勇者・・・俺を連れて行ってくれ」
勇者「・・・なんだって?」
スライム「俺を捨てたあいつらに、復讐がしたいんだ!」
スライム「この洞窟のことなら、隅から隅まで知りつくしてる」
スライム「麻痺の解毒薬の在り処だって知ってる・・・役には立てると思うぜ」
勇者「・・・」
スライム「頼む」
このスライムなんかかっけぇ
勇者「わかったよ・・・そこまで言われたら、疑えないな」
スライム「っ!本当か!?」
勇者「ああ、勇者に二言はない」
勇者「一緒に、スライム共を倒そう!」
スライム「ありがてぇ・・・っ!恩に着るぜ!」
スライム「じゃあ、まずは解毒剤の場所に案内するぜ、こっちへ・・・」スッ
勇者「ああ・・・」チャキッ
勇者「はぁぁっ!!」ズバッ
スライム「っ・・・ぐはぁっ!」
勇者「そんな手に、何度も引っかかると思うか!」
勇者「卑怯かもしれないが、こっちも命懸けなんだ・・・」
勇者「後ろから斬ったのは、許してもらうぞ・・・」グッ
勇者「・・・?抜けない・・・?」グッグッ
スライム「・・・へっ、へへへ・・・」ニヤッ
スライム「野郎共!出番だッ!」
スライム三匹衆「「応ッッッ!!!」」
勇者「なんっ・・・ぐはぁっ!」ドゴッ
殴打スライム「スライム三匹衆が一、殴打スライム!」
殴打スライム「我が一撃は、ひのきの棒の攻撃三回に匹敵するッ!」
勇者「く、くそっ!何で、何で抜けないんだ!」グィィッ
勇者「がはっ!?」ズドム
落としスライム「スライム三匹衆が一、落としスライム!」
落としスライム「俺の落下は、三階建ての屋根から落ちてきた石ころ並だぁッ!」
勇者「畜生、一発一発はそれほどでもないけど、受け続けたらやばい・・・!」
勇者「早く、早く剣を抜かないと!」グィッグィグィッ
スライム「そう簡単に、抜かせるわけにはいかねぇなッ・・・!」ゴホッ
勇者「こほぁっ!!」コキーン
勇者「あうっ、いっ、いってえええええええ!」
急所スライム「スライム三匹衆が一、急所スライム!」
急所スライム「僕の一撃は、アッサラームの踊り子のように的確に急所を突くんだッ!」
勇者「うぐぐ・・・!くそぉっ!剣さえ、剣さえ抜ければ、こんな奴ら・・・!」
スライム「無駄だ・・・ッ!」
スライム「俺はスライム一族最強のタフさを持つスライム・・・」
豪傑スライム「お前の剣・・・受けきったからには、死んでも離さねぇぞッッッ!!!」
豪傑スライム「うぉおおおおおおおッ!!」グググググ
スライム三匹衆「「はぁあああああッ!!!」」
勇者「ぐああああああああああっ!!」ドゴッ ズドム コキーン
勇者「ち、ちくしょう・・・!このままじゃ・・・!」ゼー ハー
勇者「・・・くそっ、覚えてろよ・・・お前ら・・・」
勇者「俺は勇者だ・・・女神の加護の力で、何度でも蘇る!」
勇者「次こそ、お前らを全員この手で倒してやる!」
豪傑スライム「甘いな・・・」
ドドド・・・
勇者(・・・?何の音だ・・・?)
豪傑スライム「お前の体は麻痺し、武器は奪われ、体力も底を尽きかけている・・・」
豪傑スライム「こんな好機を、俺達が逃すとでも思うか?」
ドドド・・・
豪傑スライム「ほら、お前にも聞こえてきただろう、あの音が・・・」
豪傑スライム「あれが、勇者、お前にトドメを刺す必殺の一手だ・・・ッ!」
ドドドド・・・
勇者(音が近付いてきてる・・・まさか・・・!)
勇者「お前ら、洞窟を地下水脈にでも繋げたのか・・・!?」
勇者「正気か!?お前らだって無事じゃ済まないぞ!!」
ドドドドド・・・
豪傑スライム「我ら一族の悲願のためなら、この命、惜しくはないぜ・・・」
豪傑スライム「それに、お前は勘違いをしている」
豪傑スライム「あれは、地下水脈の水なんかじゃない・・・」
豪傑スライム「あれは・・・お前を倒すのは・・・」
ドドドドドド・・・
濁流スライム「「「「「」」」」」ドドドドドドドドドドド!!!
豪傑スライム「スライムだッッッッッ!!!!!」
勇者「ぐおおおおおおおおおおおおっ!?」ドバッ
勇者「お、押し流される・・・!なんだ、この大量のスライムは・・・!?」ドドドドド
濁流スライム「「「ふふふ・・・お前は、西の果てにいるという、スライムの王を知っているか・・・?」」」
勇者(洪水みたいなスライム、その全体から、声が・・・!)
濁流スライム「「「なんでも、その地に住まうスライムは、他のスライムと合体し・・・」」」
濁流スライム「「「無類の強さを誇る最強のスライムへと変身できるらしい・・・」」」
濁流スライム「「「しかし、我々のようなただのスライムが合体しようとすれば・・・」」」
濁流スライム「「「自らの自重に押し潰され・・・ただの液状のスライムとなってしまう・・・」」」
濁流スライム「「「だが、我々はそれを逆手に取ることにした・・・」」」
濁流スライム「「「無数の同胞、その全ての体を合成し・・・」」」
濁流スライム「「「巨大な、一つの濁流へと変化した・・・!」」」
勇者(そんな・・・じゃあ、こいつらはこれで一つのスライムだっていうのか・・・!?)
濁流スライム「「「数百の同胞の、自らにすら扱いきれぬ力に・・・」」」
濁流スライム「「「勇者よ・・・お前に成す術などない・・・」」」
勇者(身動きひとつ取れない・・・!一体、どこまで流されるんだ・・・!?)
濁流スライム「「「この濁流の行き着く先・・・この洞窟の終着点・・・」」」
濁流スライム「「「勇者よ、お前が敗北する場所は・・・もうすぐだ・・・」」」
ドドドドドド・・・
濁流スライム「「「見えてきたな・・・勇者よ、お前の旅の終わりは、あそこだ・・・!」」」
勇者(なんだ・・・あれは、池・・・!?)
勇者(いや、違う!底が見えないほどに深い、あの湖は・・・!!)
湖スライム「「「待っていたぞ、勇者よ・・・!!!」」」
勇者「うわあああああああああああっ!!!」
濁流スライム「「「」」」
湖スライム「「「」」」
ドッッッ・・・パァァァァン!!
勇者「」ゴボ・・・ゴボゴボ・・・
地底湖スライム「「「「「勇者は、死ねばすぐに蘇る・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「しかし捕らえようにも、我らは非力なスライム・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「勇者が相手では、すぐに逃げ出されてしまう・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「故に、数々の罠を仕掛けた・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「囮を用意し、我らの本拠へと誘い込み・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「暗闇に乗じて、油断をさせて体の自由を奪い・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「武器を奪い・・・抵抗できぬよう痛めつけた・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「そして・・・一族の総力を持って、勇者を飲み込んだ・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「我らの勝利だ・・・勇者よ・・・!!!」」」」」
ドラクエとかの影響でスライムが雑魚扱いされるけど
あんな液状ゲルのカタマリが体にまとわりついたら対処しようがないわな
・ ・ ・
魔王「そろそろ、勇者がまた攻めて来る頃合いか・・・」
側近「はっ、今回の魔王軍は鍛えに鍛えた精鋭揃い・・・」
側近「今回こそ、必ずや魔王様に天下を献上致しましょう!」
魔王「・・・その台詞も、いい加減に聞き飽きた」
側近「・・・申し訳ございません」
魔王「お前が悪いわけではない・・・勇者が、強すぎるのだ」
魔王「最初は、ただの人間に毛が生えた程度の力しか無いが」
魔王「戦いの度に急速に成長し、遂には私を倒すまでに力をつける」
魔王「・・・力をつける前に、勇者を倒してしまえればいいのだが」
側近「勇者は、この世界で最も清らかな場所・・・」
側近「つまり、我らが魔王軍の勢力圏から最も遠い場所に誕生します」
側近「強靭な魔王軍の魔物でも、数ヶ月でそこまで人間の領土に攻め込むのは・・・」
側近「かと言って、その場にいる魔物に指令を送ろうにも」
側近「そのような場所にいる弱小の魔物では、到底勇者を倒すことなど望めるはずも・・・」
魔王「・・・人間と、和平でも結ぶか」
側近「な、なんと!?」
魔王「何度復活しても、倒されるのでは意味がない・・・」
魔王「魔物のための世界という野望は、諦めるしかないが・・・」
魔王「・・・私も、いい加減死に飽きた」
側近「魔王様・・・」
魔王「・・・側近、人間に講和の書簡を送る」
魔王「文面を、用意しておいてくれ」
側近「・・・はい、仰せのままに」
バンッ
デーモン「でっ、伝令!伝令です!」
魔王「・・・何用か」
側近「勇者の報告なら、もう必要ありませんよ」
デーモン「いえ、それが、その・・・」
デーモン「・・・スライム一族が、勇者を、討ち取ったそうです」
魔王・側近「「・・・は?」」
・ ・ ・
スライムA「その後、魔王軍の使者によって勇者の確保が確認された」
スライムA「勇者の身柄は魔王軍に移され、人間にも勇者の敗北が伝えられた」
スライムA「勇者の歴史上初となる敗北によって人間側の国々は戦意を失い」
スライムA「ほとんどの国が無条件降伏」
スライムA「抵抗を続けた大国も、数ヶ月後には魔王軍の傘下におさめられた」
スライムA「勇者はと言えば、捕虜からの解放後はスライムに負けた勇者と罵られながらも、
失意の中で教会に拾われ、その後は巡礼者として一生を過ごしたらしい」
スライムA「我が一族は、勇者討伐の功績を讃えられ、魔王軍の永久名誉階級を与えられ」
スライムA「最弱と蔑まれる歴史に終止符を打った」
スライムA「魔王様は人間の国境をそのまま領地の境界とし」
スライムA「魔王軍に従事し、魔物を敬う限り、その自治を認める治世を行った」
スライムA「その魔王らしからぬ行いに、人間や一部の魔物の間では
『魔王もスライムが勇者を倒したことに困惑している』
という噂も立ったが、真相は不明である」
スライムA「最弱、雑魚、経験値の宝箱」
スライムA「たとえそのように呼ばれた魔物でも、知恵と勇気によって栄光を掴むことができる」
スライムA「そのことを、我が一族の誇りある功績をもって伝えたい」
スライムA「全ての魔物に、勝利と繁栄のあらんことを」
————≪魔歴元年の大貴族 スライムAの著書より引用≫
スライム「全力で勇者を攻略する」 完
おつ
おつ
思いついたネタで短めに
でもやっぱりスライムに倒される勇者は可哀想ですね
見て下さった方、ありがとうございました
面白かったぞ
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ウィザードリィなんかだと強モンスターだしあながち間違ってないな
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