サキュバス「そうすれば女ちゃんも私の力でメロメロにできたのに」
女「男じゃなくてよかったわ」
サキュバス「なんで私の力って男にしか通じないんだろ……」
女「サキュバスだからね」
ふむ、続けて
サキュバス=インキュバス 同一個体 対象の性別でどっちの姿になるかが変わる
>>8
そういう伝承がされている地方もある、というだけ
飽くまで地方差
女「もう私のことは諦めて、さっさといい男探しなよ」
サキュバス「えぇ~……じゃあ彼氏くん寝取って、女ちゃんを私に振り向かせようかな」
女「そんなことしたら専門の人に始末してもらうからね」
サキュバス「日本にはいないんじゃないかな……多分」
女「っていうか、あなた何のために日本に来たのよ」
サキュバス「新しい出会いを求めて?」
女「なんで疑問形……」
サキュバス「ぶっちゃけジャップ味見したかったの」
女「ならさっさとそのムカツクくらいのナイスバディと金髪碧眼の洋物フェイスで男漁りでもしてなさいよ」
サキュバス「でも、今の私は本当の愛を見つけてしまったから……///」
女「エクソシストってネットで広告出してたりするかな……」カチカチ
サキュバス「お腹減った……」
女「さっきウチの夕飯食べたじゃない……」
サキュバス「いや、性的な意味で」
女「じゃあ夜の街へ繰り出せば?」
サキュバス「女ちゃんのラブジュースが飲みたい」
女「追い出すわよ」
女「そうだ、私のクソ兄貴とかどう? アレフリーだし食べ放題よ?」
サキュバス「えぇ……」
女「いいじゃない、自分で言うのも怖気が走るけど、顔とか私にそっくりだし、女装させてもイけると思うけど?」
サキュバス「…………」
~サキュバス回想~
サキュバス(あー、餓死しそう……キスだけでもいいんだけどなぁ)
サキュバス(背に腹は代えられない……今日のところは女ちゃんにそっくりなお兄さんで我慢しよう)
サキュバス(いるかな…………ん?)
彼氏「ほらっ……ほらっ……どうですか? 妹の彼氏に犯されるのはっ!?」パンパン
兄「うっ……ひっ……そういっ……いうなよぉ……あぁ!」ビクビク
彼氏「こんなカワイイ服まで着ちゃってっ……完全に男を誘ってますよね!?」グリグリ
兄「あっあっあっ! だめっ……もう無理っ!」ガクガク
彼氏「くっ……俺も出しますよっ!」パンパンパンパン
サキュバス「…………」
サキュバス「いや……お兄さんはいいかな……」
女「あなた今までどうやって生きてきたのよ……」
サキュバス「普通に男から搾り取って」
女「じゃあそうすればいいじゃない」
サキュバス「今まで平気だったものが、気づいたら食べられなくなってることとかない?」
女「私は好き嫌いしない人間だから」
サキュバス「じゃあ性別も好き嫌いしないほうがいいと思うよ?」
女「それは無理」
女「明日も学校だし、あなたももう帰りなさい」
サキュバス「私別に学校行っても行かなくてもいいし」
女「私は行かなきゃダメなの、ほら、早く出て行って」
サキュバス「チューしてくれたら帰ってもいいよ? とびきりディープなやつね」
女「出てけ」ゲシッ
-学校-
友「おはよー」
女「おはよう」
友「そうだ、今度の日曜日彼氏くんとデートなんだよね?」
女「うん」
友「実はいろは町のレストランの割引チケットもらったんだけどさ、いる?」
女「えっ、いいの?」
友「その代わり今度の合コンにお兄さん呼んでほしいんだけど」
女「うーん……一応誘ってはみるけど」
友「それでいいよ、どうせペア限定チケットなんて、独り身の私には関係ないし……ふふ……」
女「……がんばってね」
友「私のこと『お姉ちゃん』って呼ぶことになっても許してね」
女「別にいいわよ、お姉ちゃん」
サキュ子「おはようございまーす」
友「おはようサキュ子ちゃん」
女「おはよう」
サキュ子「おはよう女ちゃん! 今日も愛してるよ!」ギュ
女「重っ……」
友「火遊びもいいけど、彼氏くんにバレないようにね」
サキュ子「大丈夫! すぐに私なしじゃ生きられない体にしちゃうから!」
女「何が大丈夫なのか全然分からない」
~放課後~
サキュ子「おじゃましまーす」
女「いいかげんまっすぐ家に帰りなさいよ……」
サキュ子「あ、じゃあ次から女ちゃんがうちに来る?」
女「綺麗な体で帰れそうにないから遠慮しておくわ」
サキュ子「ちっ……」
女「あっ……電話……ちょっと待っててね」ピッ
サキュ子「…………」
女「もしもし……うん、そうだけど…………えっ?」
女「ううん、気にしないで……また次の機会があるから……うん」
女「じゃあね……」ピッ
女「…………はぁ」
サキュ子「……ひょっとして彼氏くん?」
女「日曜日、用事が入ったって」
サキュ子「そう……」
女「チケット無駄になっちゃうわね……返そうかな」
サキュ子「じゃ、じゃあさ、私と二人で行こうよ!」
女「えー……」
サキュ子「だって今更返すのはちょっと……それに友ちゃんだって使い道ないだろうし!」
女「…………そうね、それもいいかも」
~日曜~
サキュ子「…………色気の欠片もない服だね」
女「色気を出す必要がどこに?」
サキュ子「せっかく私が付き合ってあげるんだから、もっと私を喜ばせるような格好で来るのがスジじゃない?」
女「もう帰ろうかしら」
サキュ子「うそうそごめんちょーかわいいよ!」
女「そういうあなたは戦闘使用ね」
サキュ子「ムラっときた?」
女「イラッとなら」
-レストラン-
サキュ子「やっぱりパスタと言ったらタリアテッレだね」モグモグ
女「きしめんも好きだったわね……平たいのが好きなの」
サキュ子「うん」モグモグ
女「私はスパゲッティが一番かしら」モグモグ
サキュ子「スパゲッティはいいけど、牡蠣はダメだなぁ」
女「あたったことがあるの?」
サキュ子「ううん、断面がグロい」
女「あ、そう」モグモグ
サキュ子「あー、食った食った」
女「色気のないセリフね」
サキュ子「別の路線で勝負することにしたの」
女「どんな路線でも私には効果がないわよ?」
サキュ子「えー、なんかこう、趣味はないの? ナースが好きとか」
女「昔肺炎で入院してからナース服を見るのが嫌になったわ」
サキュ子「さいですか……」
サキュ子「!」
サキュ子「ね、ねぇ……ちょっと映画見に行かない?」
女「え? いきなりどうしたのよ」
サキュ子「あの……ほら、急にF1のエンジン音が聴きたくなっちゃってさ!」
女「いきなりどうしたのよ……別に構わないけど、さっき見たときは興味なさそうだったじゃない」
サキュ子「じゃ、じゃあ行こ! ほら!」
女「たしか次の上映まで一時間以上あるわよ? 予定通り本を買ってからにしましょう」
サキュ子「ほら! パンフレットとかも買いたいし!? ね!」
女「あなた……どうしたの? 何か…………あっ」
サキュ子「…………」ウアー
女「彼氏くん……と、兄貴?」
サキュ子「あ、あのさ……」
女「あの二人って友達だったのね……始めて知ったわ」
サキュ子「……え?」
女「何よその顔、私は友人関係も大切だと思うし、気にしてないわよ?」
サキュ子「あ……あはは! そ、そうだよねぇ!」
女「………………」
サキュ子「はは……」
女「何かあるの?」
サキュ子「!」ビクッ
女「……」
サキュ子「えっと……」ダラダラ
女「つけてみましょう、気になるし」
サキュ子「だ、ダメ!」
女「なんで?」
サキュ子「二人の邪魔をするのは……そ、その……」
女「別に構わないでしょ、恋人同士じゃあるまいし」
サキュ子「……」
女「…………いいわ、私ひとりで行くから」
サキュ子「あっ! 待って!」
-本屋-
彼氏「…………」ペラ
兄「…………」ペラ
女「立ち読みしてるだけね」
サキュ子「ね、ねぇ……もう行こうよ……」
女「別にいいじゃない……ちょっと声でもかけて……」
彼氏兄「「……」」チュ
女「」
女「……えっ?」
サキュ子「うぁー……」
女「…………え」
サキュ子「……行こう」ガシッ
スタスタスタスタ
女「…………」
サキュ子「…………」
女「…………ねぇ、知ってたの」
サキュ子「…………」
女「なんで教えてくれなかったの?」
サキュ子「……泣くと、思ったし……」
女「泣くわけないじゃない……」
サキュ子「…………そう、だね」
女「…………」
サキュ子(どうしよう……ポロポロ泣く展開予想してたんだけど、さっきからずっと能面みたいに無表情だ……)
女「ねぇ」
サキュ子「は、はい!」
女「ちょっと、疲れちゃった」
サキュ子「うん……そうだよね、もう帰ろっか」
女「帰るのも億劫」
サキュ子「じゃあ……どこかで休んでいく」
女「ここで休みたい」
サキュ子「え?」
ラブホテル「ウィ」
サキュバス「」
女「ねぇ……解けてるわよ」
サキュ子「あ、あああえ?」ヒュバ
女「じゃあ入りましょう」
サキュ子(こ、ここここれは……)ドキドキ
-ラブホ-
女「へぇ……こんなふうになってるんだ、もっと下品な感じかと思ってた」
サキュ子「そうだね……」
女「あなたも初めてなの?」
サキュ子「ヤるときは大抵相手の家か青姦だったから」
女「そう……」
女「シャワー浴びてくるわ」
サキュ子「え!?」
女「別にいいでしょ、せっかく入ったんだし」
サキュ子「う、うん……」
女「…………」ホカホカ
サキュ子「…………」
女「あなたも浴びてくれば?」
サキュ子「…………ねぇ、やめよう、こういうの」
女「…………なによ」
サキュ子「いくらあんなことがあったからって……自暴自棄でこんなことするのはさ……」
女「…………ごめん」
サキュ子「ね、もう帰ろうよ」
女「うん…………」
サキュバス「とでも言うと思った?」
女「え?」
サキュバス「ひゃっほーい!!」ドン
女「きゃあ!」ドサッ
サキュバス「ぶっちゃけ私淫魔だし? そういうイイハナシなんてねぇーからぁ!」
女「え、あの……」
サキュバス「淫魔を誘惑するってことがどれだけヤバイことなのか知らないんだね……かわいそうに……」ハァハァ
女「ちょ、ちょっと待って……」
サキュバス「ここから出るときには、もう人間相手じゃ満足できなくなっちゃってるよ、きっと」サワサワ
女「あっ!」ビクッ
サキュバス「でも別にいっか、私がずっと傍にいてあげるし……ね?」
女「あ、あなた……女性相手じゃ淫魔の力も使えないんでしょ!?」
サキュバス「誘惑が使えないだけで、ぶっ壊れるくらいの快楽を感じさせることに関しては問題ないから安心して?」
女「ひっ……」
サキュバス「あー、もう我慢できない……いただきまーす」
このあと滅茶苦茶セックスした
おわり
は?
え
ふざけてんの?
おいお前だけスッキリするなよいいかげんにしろ
は?
あ?
はよ
まだ終わってないよね
これは許されない
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元スレ サキュバス「インキュバスに生まれたかった」 女「はぁ……」
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